アクアスのデザインメソッド

DESIGN METHOD

4. 女性の直感力とは。

なぜ女性は、「勘」が働くのか。

女性は「直感」で買い物をする。
と聞いていたのに、実は大量の情報を処理していた、と聞いて、どちらが本当なんだ?
と思われた方もおおいでしょう。
理論的なのか、直感的なのか。
わたしもこの矛盾する点をみなさんにどう説明したらよいのか、長年悩んできました。

しかし、先日、解決するヒントに出会いました。
たまたまテレビで、一流の将棋の棋士のドキュメンタリーを見たのですが、その内容は大変興味深いものでした。
棋士といえば、何手も先を読みシミュレーションをする、理論派の最たるものというイメージがあると思います。
けれど、一流棋士はそんなことをしていなかったのです。

彼らは、一手づつシミュレーションするのではなく、「次に打つ手がみえてくる」、という表現をしました。
それは、女性が買い物する時に、「商品に手招きされる」などと感じること似ているではありませんか。
一方で、アマチュアの棋士は、全て理論的にシミュレーションしているのです。

直感といえば女性のものというイメージがありましたが、男性で最も知的な人が直感を働かせている。理論と直感は相反するものではなかったのです。
私の仮説はこうです。
女性は常に身の回りの観察を続け、膨大なデータを分析してきています。
子供の頃からの経験値は膨大です。
その経験とデータの蓄積で、「ひらめく」様に進化したのではないでしょうか。
女性は、一流棋士並みの境地に達していたのではないでしょうか。

直感の正体は、実は「超理論」だったのです。

では、次回は、そんな女性は買い物の時どこを見ているか、分析します。